「解体工事 その5」の巻

お目目チカチカ病から、寝て復活したGくん。

さっそく昨日の続きから解体はじめ!


今日はトイレの床を壊す。

ハンマーの方が機械よりも早い。


トイレには雨水が溜まっているけど、使用しなくなって30年以上経ってるせいか、まったく匂いはない。


タイルを壊したら、モルタルのなかに何かが埋まってるのを見つけた。


え? まさか??


消しゴムや!



消しゴム出てきた!



ここでちょっと、このおうちの説明をば。

その昔、このおうちには「カツトシさん」という方が住んでらっしゃったそうです。

カツトシさんは小学校1年生のとき高熱が出る病気になり、お医者さんにかかるも後遺症が残って知的障害になったらしいのですが、そんなカツトシさんが集めていたものが、消しゴム。

亡くなられたのは60代だそうで、その間も子どもような探究心を抱えてずーっと消しゴムを集めていたそうです。

なので、家財道具を表に出し始めた頃、あっちの引き出し開けたら消しゴム、こっちの引き出し開けたら消しゴム、って感じで引き出しのあちこちから消しゴムが出てき、最終的に1000個くらい消しゴムが入った袋が出てきたのでした。

(先日、生前のカツトシさんを知ってるGくんのおばあちゃんに「おばあちゃーん、引き出し開けたらな…」とこのことを話そうとした瞬間「消しゴムじゃろ!」と先に言われたくらい、ご近所では有名な消しゴムコレクターだったみたいです)



そのカツトシさんの愛する消しゴムが、トイレのモルタル部分から突然現れたのでした!


それにしても、いったいなぜ!


あえて埋めたのか、偶然埋まったのか…。

謎は深まるばかり。


ちなみにこの消しゴムは、ガンダムのキャラだったハズ。

ジオング?


消しゴムを愛していたカツトシさん。

何十年か後に、私たちがこのおうちをさわるようになることをカツトシさんは知っていて、おちゃめなサインを残してくれたのかもしれない。




MOON RIDERS - The Knit Cap Man

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